INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック

有限会社 三八 代表インタビュー03

徳島の松下村塾

tmb-sanpa
  • 2016/7/1

「工場設立、V字回復、徳島版松下村塾・・・ラーメン「三八」、三代目の挑戦!」
有限会社 三八
岡田 元一 代表取締役

採用活動の一環としてインターンシップを実施している企業の方が多い中で、積極的に新卒採用を行っていないにも関わらずインターンシップを開催されていますよね。
インターンを募集することになったのは何故なのですか?

 まず初めに新卒採用はしていないわけではなく、“うちに就職したい人は来てください”と言うスタイルです。学生を選ぶのではなく学生に選んでもらえるような企業である、という事が前提にあります。

 “人創り”と“仕事創り”が結局は“街創り”に繋がるという僕の考え方があります。仕事を通じて人が成長する事で、その人たちが住む町っていうのが絶対良くなると信じています。その“人”と“仕事”の2本柱のうちの“人創り”の事業という位置づけでインターンシップを実施しています。

社会貢献(CSR)のようなポジションですか。

 そうですね。理想としては事業として、そこでお金がとれるようになったら良いなと思っています。最終的なVISIONとして、お店を“地域の塾”のような形にしていきたなと思っています。“お金を出して働きに来る”というイメージですね。大学合格を目指して高校生が月1,2万円払い、塾に行くのと同じ状況です。

 今の予定では、その店の店長さんが塾長で、アルバイト店員が生徒のようなものを想定しています。この塾では“将来独り立ちするときに困らない大人になる術”を身に着ける事が出来ます。大企業と中小企業の二極化と言われる中で、今は個人の店の時代であり注目されていると感じています。

 大学生でも起業したいとか思っている人が昔に比べて増えてきていますよね。この傾向は少ないかもしれませんが、起業の為の勉強をする人が増える。なので“生き方”や“あり方”を学べる塾、昔であれば“松下村塾”に代表されるような塾にしていきたいですね。今回のインターンはこの塾の短期バージョンだと考えています。

今後インターンは継続的に行う予定ですか。

 今後も継続していきたいです。インターンを通して絆を創り、学生の将来に良い影響があればと思っています。10年後にみんなで会ったときに「あの時のインターンがあったから今があるな」「人生変わったな」と思ってもらえるようにしようと考えています。

 入ってくるアルバイトさんにとっても「ここで働けたから良かった」と思ってもらえるような店づくりをしたい。それを目指すことで将来お金を払って働きたいと言う人がいるかもしれない。

facebookを見ていると三八さんのアルバイトは働きに来ている感じがあまりないように感じます。
自身の生活の一部のように仕事に取り組む姿勢を感じられる のですが、その環境を作る中で気にしてらっしゃる事は何ですか。

 社員とアルバイトを対象に“ほめミーティング”を開催しています。これは参加者が紙に他の参加者のほめたい事を記入して、皆が見ている中で相手に向かって発表するというものです。この成果としては“定着率”があります。この1年間で黒崎店では嫌になって辞めたメンバーは一人もいません。いるとすれば卒業か結婚が理由の人だけです。

 今年はテストの年で黒崎店だけ実施していますが、来年からは全店舗でやりたいと思っています。田宮店でそれを言うと、急に来なくなったりシフト決めがわがままだったり、店に貢献しようという姿勢がやっぱり違いますね。更に数字にも表れています。ミーティングは3月から始めたのですが、売上では前年比117%です。

 実は2月までは昨年に対して100%を割れていて増収が難しい状況でした。そのタイミングでこの取り組みを仕掛けたんです。3月のミーティングで気持ちを高めて、三八の日を開催しました。特別にラーメン一杯を380円に値下げし広告を打ちました。とりあえず三八の魅力を知り、更に体感してもらう事でリピーターになってもらおうっていうテーマのもと3月8日の三八の日です。

 結果として、黒崎店の売上がぐいっと伸びました。この日の前の週にほめミーティングを開催しました。その結果、気分よく働けるようになりました。ちょっとした「会社に貢献したい。」っていう気持ちが高まり、店が盛り上がる。3月とお盆と9月と忙しくなる冬休み前にもほめミーティングをやりました。結果として、広告だけ実施した店舗より、売上が良かったです。

会社概要

社名:有限会社 三八
代表名:岡田 元一
住所:徳島県 徳島市 北田宮2丁目7-39 1F
TEL:088-678-7638
HP:http://www.e-sampa.net
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