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有限会社 吉野川タクシー 代表インタビュー03

日本全国が注目する吉野川タクシーのプロジェクトとその戦略

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  • 2016/7/1

「タクシー業界の風雲児。次なる挑戦はIT×交通!」
有限会社吉野川タクシー
近藤 洋祐 代表取締役

実際にV字回復を果たした施策は何だったのでしょうか。

nakakiji-yoshinogawataxi 1つはマタニティータクシーが挙げられますね。事業開始後に少しずつ優良企業と言われるようになり、そこで改めて「僕たちにしか出来ないサービスって何だろう」と考えるようになりました。その時立てた問いが「社会の中で移動に関して課題を抱えている人は誰だろう」というものでした。

 当時、僕の子供が産まれたタイミングという事もあり、ママさんたちがターゲットとして挙げられるのではないかと考えました。実は産婦人科では「出来るだけ救急車は使わないでください」と言われるんです。でも徳島のバス、汽車と言った公共交通機関は充実していません。

 結果としてタクシーを使うしかないんです。ですが破水を嫌がって乗車拒否される可能性があることや、普段タクシーを使わないママさんはどこのタクシーを呼ぶのが早いか分からないと言う課題があることが分かりました。それを解決したのが「マタニティータクシー」でした。

 このサービスはネット上で会員登録を済ませておけば、いざ電話がかかってきたときにデータベースから家と搬送先の病院が運転手にすぐにわかると言うシステムです。陣痛で話せなくなるかもしれないですが、このシステムによって搬送先を言わなくても対応できるようになりました。今では徳島市の5人に1人のママさんが登録してくれているシステムです。

 2つ目はキッズタクシーですね。これはITを用いて塾に行く子供たちの相乗りを実現しました。その時に「新しい仕組みを創って、この法律でがちがちに固められた日本のタクシー業界に風穴を開けていった」っていう報道のされ方をしたのです。

 どういう事かと言うと、タクシー業界は100年の歴史の中でいろいろな事件があってその都度法改正されてきているんです。それが現在のがちがちに固められた道路交通法や道路運送法なんですね。そのような歴史もあり、業界そのものが成熟しきっているんです。だから逆にリクルートみたいに新規参入で業界を一新するような企業がないわけです。

 「マタニティタクシー」「キッズタクシー」といろいろな施策を打ってはいますが、タクシー事業自体の売り上げには直結していません。元々ニッチなお客様の層なので。でもこの取り組みを見て、うちを評価してくれるお客様が利用してくれて、「やっぱり良いタクシー会社やね」って言ってリピーターになってくれるんです。更にその総量が増加し、結果として売上向上に繋がるわけです。

会社概要

社名:有限会社吉野川タクシー
代表名:近藤 洋祐
住所:徳島市川内町平石若宮8-6
TEL:088-665-2051
HP:http://yoshinogawataxi.com
Facebook:https://www.facebook.com/yoshinogawatx
事業内容:サービス業
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