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有限会社 吉野川タクシー 代表インタビュー02

吉野川タクシーV字回復の肝は人財である

tmb-yoshinogawataxi
  • 2016/7/1

「タクシー業界の風雲児。次なる挑戦はIT×交通!」
有限会社吉野川タクシー
近藤 洋祐 代表取締役

初めは借金が売上の倍あったといわれましたが、そこからV字回復を果たした要因は何だったのでしょうか。

 業績を回復させる上で、僕が重要だと考えたのは『企業は人で構成されている』という点です。タクシードライバーの親切な対応が、お客様からの支持に繋がります。始めたころは高齢のドライバーばかりで僕がミーティングを開催しても「そんなんやらんでええやん」って感じで話を聞いてくれませんでした。

 でも、これは重要なミーティングだったので、心苦しいですが荒治療を行いました。何人もの社員が退職し、また解雇をすることになり、最終的に残ったのは2人だけでした。小さな組織が短期間で変わる為には人を変えるしかありませんでした。

 その後、WEB等で情報発信していくと、少しずつ若い人たちが「なんかこいつとおったら面白いな」と思ってくれて、入社してきてくれました。実は2015卒の新卒採用もやったんです。徳島の企業合同説明会に出展しました。でも他の出展企業の100分の1くらいの事業規模のうちに新卒なんか来ないだろう、と思っていたのが本音です。

 ですから当初の目的は他の企業に対して「徳島にもこんな面白いベンチャーみたいなノリの企業あるねんで!」って宣戦布告に行くことでした。だから『今日はお前らを迎えにきた』って書いたTシャツを着て、ちょっとエッジの効いた企業を装ったんですよ。

 持って行ったのは高杉晋作のスライド一枚だけでした。そうすると予想に反して結構な数の学生が聞きに来てくれて、1人の女の子が「どうせUターンするなら将来面白い経験できる企業で働きたいと思っていました」って言ってくれ、入社してくれました。

 この時、僕たちは彼女に「止めた方が良いよ。うちに来たら僕らご両親に恨まれる気がする」と半分真面目に、半分冗談に説得を試みました。でも「それでも来たい!」と言っていただき、入社に繋がりましたね。うちは一族経営だったので組織を良くするために家族以外の役員を選出しようと思い、その人には現場の統括責任者をしてもらっています。

 そんなこんなで若い人財が集まりはじめ、社員教育やミーティングもしっかりと出来るようになり、綺麗な車の導入やオペレーションの最適化もでき、少しずつ企業として健康体質になっていきました。トタンの社屋じゃ若手社員のモチベーションも上がらないだろってことで社屋も新設をして若手皆で再スタートを切りました。

 本当はホテルとか使ってパーティーしたかったのですが、如何せんお金がないので社屋横でBBQをしました。最近、残って見守ってくれていたベテラン社員が「ようやく安心して辞められるわ」と言って勇退することになりました。

会社概要

社名:有限会社吉野川タクシー
代表名:近藤 洋祐
住所:徳島市川内町平石若宮8-6
TEL:088-665-2051
HP:http://yoshinogawataxi.com
Facebook:https://www.facebook.com/yoshinogawatx
事業内容:サービス業
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