INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック

有限会社 吉野川タクシー 代表インタビュー01

近藤社長の生き方『難しいことに挑戦し、現場を知り、過去に学ぶ』

tmb-yoshinogawataxi
  • 2016/7/1

「タクシー業界の風雲児。次なる挑戦はIT×交通!」
有限会社吉野川タクシー
近藤 洋祐 代表取締役

なぜ経営者になろうと考えたのですか。

 最初は経営者になるとは思っていませんでした。大学時代の僕はメジャーリーガーになりたかったので。アメリカの大学に進学したのもメジャーリーグに行くためです。ただ、その夢は叶える事は出来ませんでした。大学卒業後は特にしたいこともなく、何となく就活をした結果ベンチャー企業から内定を頂き、サラリーマンを始めました。

 新卒なのに海外展開するプロジェクトに入れてくれるなど、面白い会社でしたね。入社して1か月たったとき「このままサラリーマンを続けたら、僕の人生は満たされないまま終わってしまう」と思ったんです。その時に「ジョブチェンジだ!」と決め、退職しました。

 同時期に、たまたま祖父が「吉野川タクシー」をたたむ話を耳にしました。仕事を探していたので「経営者になるのは面白そうだし経験値もごっつい上がるんちゃうか。」って思い、2010年に入社しました。唯一困ったのは当時の借金が売り上げの倍あったことですね。決算書が読めるようになり、改めて数字を見たときに「これは聞いてないぞ!」って思いましたね。

経営者として最初にしたことは何ですか。

 タクシードライバーになりました。経営経験のない僕はどうしたら良いか分からなかったので、現場を知ることが最優先でした。アメリカ帰りの若い経営者が社員に論理的に語っても、現場経験がないと説得力がないですよね。当時は僕も秋田町でタクシーを運転していましたよ。

 次に経営理念を立てました。僕たちは「何を実現したいのだろう」と考えたときに「ただA地点からB地点までお客様をお送りするだけではない」ことに気づいたんです。僕たちが考えたのは、「お客様の移動時間がどう満たされるかで、過ごすその前後のストーリーを変えたい」という事でした。

経営理念は企業のゴールとして非常に大切だと思いますが、どのようにして決めたのですか。

 まず、タクシーの起源である籠文化を勉強しましたね。タクシーの歴史をさかのぼると400年前の江戸時代にまでさかのぼります。当時は大名などを運ぶ際に籠(かご)というものを使う文化がありました。そのことを知り、図書館に行って籠について調べました。

 実は当時の籠を運ぶ籠師は強盗や殺人をして仕事のなくなった人たちの集まりだったんです。当時も今の白タク的な行為があって、籠師でないのに籠師を名乗ったりして、取り敢えず日銭を稼ぐことの出来る仕事でした。言ってしまえば、籠師って言うのは社会の中で貧困や暴動を生み出さない為のセーフティーネットだったんです。

 その中でも優良とされていた籠師たちがいました。彼らは何をしていたのかというと、籠の装飾をしたり、目的地までのルートを最適化しているがために、優秀な籠師とされていました。これは現代も同じで、良い車を使って、親切なドライバーがいれば優良企業とされるんです。

 でもこれは頑張れば誰でも出来るものだと思っています。それだけでは価値の多様化と言われる現代ではお客様の満足は得られません。僕たちはお客様がタクシーを降りた後の時間まで変えてしまうようなサービスを創るぞ、と考えました。これが経営理念に繋がりましたね。

会社概要

社名:有限会社吉野川タクシー
代表名:近藤 洋祐
住所:徳島市川内町平石若宮8-6
TEL:088-665-2051
HP:http://yoshinogawataxi.com
Facebook:https://www.facebook.com/yoshinogawatx
事業内容:サービス業
ページ上部へ戻る